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ユリゴコロネタバレあらすじ結末を原作から!衝撃のラストに絶句&号泣!

投稿日:9月 22, 2017 更新日:

吉高由里子さん主演映画「ユリゴコロ」

衝撃の心理描写で話題になった沼田まほかる先生の小説「ユリゴコロ」が原作です。

映画化されるということで、ミステリー・サスペンス小説なのかなーと特に前知識を入れることなく読み進めてみましたが…

この作品…凄すぎる…。

続きが気になりすぎて、本の説明書きにあったように手が止まらない状態。一気に読んでしまいました。

そしてラストに明かされた衝撃の事実に絶句&鳥肌が立つと共に号泣。こんな作品滅多に出会えません…!

そこで今回は、映画「ユリゴコロ」のネタバレあらすじを結末までまとめてみました。ラストまでネタバレしていますので、結末を知りたくない方はご注意下さい。

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ユリゴコロネタバレあらすじ結末まで【始まり】

カフェを経営している亮介(松坂桃李)は、開業当時から店のスタッフとして活躍してくれていた千絵(清野菜名)と婚約。

このまま千絵と結婚し、子供が生まれ両親も孫が遊びに来るのを楽しみな生活を送る、そんな幸せな未来が訪れると思っていた。

しかしある日突然、千絵が失踪したことから次々と不幸に見舞われる。父が末期のがんであることが判明し、母が事故で亡くなってしまったのだ。

父は治療を受けず、自宅で一人で暮らしながら、日曜日には祖母がいるケアハウスに行くという日常を送っていた。

ある日曜日、実家を訪ねた亮介は押入れの箱から古ぼけた女物のハンドバックを見つける。

バックを開けてみると「美沙子」と書かれたメモ紙と、5センチばかりの黒髪の束が入っていた。

亮介の母の名前は「美沙子」、この髪の毛は母のものだろうか。しかし、白髪一つない黒髪は、最近の母のものでないことがわかった。

ふと、亮介は昔の不思議な体験を思い出した。亮介は4歳の時、肺炎で長期入院したことがあった。退院して家に帰ると母が別の人に入れ替わっているように思えた。

亮介が入院している間、住んでいたアパートでボヤ騒ぎがあったらしく、それがきっかけで別の家に引っ越し、同時に地方に住んでいた祖父母も同居することになった。

退院の日、父と一緒に新居に帰った。自宅に帰った亮介を母は抱き寄せたが、亮介は「この人お母さんじゃない」と違和感があった。

しかし、父、祖父母らに言っても真剣に取り合ってはもらえず、一緒に過ごすうちにこの人がお母さんだったかなと思うようになっていった。

そんなことを思い出していると、箱の中から「ユリゴコロ」と書かれた4冊のノートを見つける。亮介はノートを読み始めた。

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【ユリゴコロ/始まり】

幼い頃、私は話しかけられる言葉は理解できても上手く発することができませんでした。医者からはこの子には「ユリゴコロ」がないと言われたように思います。

ユリゴコロとはみんなが持っているものだそうなのですが、私にはなくずっとユリゴコロを手に入れたいと思っていました。

やがて小学2年生になった私はミチルちゃんという、お嬢様でクラスの中心的女の子の家に遊びに行きました。ミチルちゃんとは特に仲が良いわけでもなかったのですが、なんとなく他の女の子たちに混ざって遊びに行ったのです。

ミチルちゃん家は大きなお屋敷で、庭には池や井戸がありました。私は一人井戸に虫を落とすことがやみつきになりました。

ある日、ミチルちゃん家の庭で蛙を捕まえているとミチルちゃんがやってきました。捕まえた蛙を見せようとすると、蛙が飛び出し、驚いたミチルちゃんは近くにあった池に落ちてしまいました。

ミチルちゃんの片足の靴下が、水辺の灌木の枝に引っかかってしまい、頭を下にした状態から起き上がることができません。

私は、目の前にあるミチルちゃんの片足の靴下を枝から外してあげればミチルちゃんはすぐにでも池から出られることがわかりました。

しかし、私は何もせずにミチルちゃんがもがいている姿をじっと見つめていました。やがてミチルちゃんは動かなくなりました。

もがくミチルちゃんの様子、やがて動かなくなったミチルちゃんの姿が私の「ユリゴコロ」になったのです。

【ユリゴコロ/正体】

やがて中学生になった私は同級生が恋愛に夢中になる中、ユリゴコロを追い求めていました。

中学3年生の夏休み前、公園で兄妹らしき二人の子供が歩いているのを見かけました。妹の帽子が風に飛ばされ公園と道路の間の溝に落ちてしまいました。溝には鉄板で蓋がされてありましたが、隙間から帽子がするりと入ってしまったのです。

するとその様子を見ていた青年が一緒に取ってあげようと近づき、青年が重い蓋の片側を持ち上げ、兄である少年が隙間に上半身を入れて帽子を取ろうとしました。青年は頑張って蓋を持ち上げ続けています。

私は今だ…と思い、彼らに近づき、蓋を持ち上げている青年に手を貸すフリをして、反対側に蓋を押し付けました。私の中はユリゴコロでいっぱいでした。

青年は力の限界だったようで、少し押しただけで蓋は下に落ちてしまいました。蓋が落ちて挟まってしまった少年は、やがて動かなくなりました。

私はそのまま立ち去りました。

高校を卒業した私は、専門学校に入り、なんとなく他人の中に溶け込んで暮らしていました。この頃になると、私は「ユリゴコロ」という言葉がないことはわかっていました。

幼い頃にお医者さんに言われた「拠り所」を聞き間違えて「ユリゴコロ」と勘違いしたのでしょう。

しかし、そんなことはもうどうでもいいのです。「ユリゴコロ」それは誰かの命が消えゆく時に感じるものであり、私の中に根付いてしまったのですから。

やがて、私はみつ子(佐津川愛美)という同級生に出会います。濃い化粧に、いつも一人でいて、行動が不思議な女の子。私はみつ子に自分と同じめいたものがあるように感じていました。

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【亮介】

このノートは一体誰が書いたのか…。ノートを読み始めた亮介は衝撃を受けた。しかしそれと同時に続きを読まなければと焦る気持ちを押さえられない。

すると、玄関から音がして父が帰宅したようだった。

自宅を出た亮介は、大学生である弟の洋平に連絡し会う約束を取り付けた。その後、自身が経営するカフェのスタッフ細谷さん(木村多江)に連絡し店に閉店まで戻れないことを告げ後を任せた。

千絵がいなくなってから、フルタイムで働いているのは今や細谷さんだけ。おとなしいが頼もしく母と同じくらいの年齢の女性。亮介はなにかと頼りにしてしまっていた。

洋平と合流し、亮介はユリゴコロに書かれていたことについて話す。しかし洋平はあまり真剣に考えていない様子。

亮介は最後までノートを見るために洋平に協力してもらうようにお願いした。

次の日曜日、父は祖母のケアハウスに顔を出す。そこで弟・洋平も合流し、その間亮介は自宅に入りノートの続きを読む。

なるべく面会時間を伸ばしてもらって帰宅する時に連絡をもらうということで約束した。

【千絵との出会い】

明日は実家に行きノートの続きを読む。

亮介は自身が経営するドックラン&カフェにいたが、細谷さんから顔色が悪いと言われ、休憩室で休んでいた。

横になり意識が朦朧とする中、千絵とのことを思い出していた。千絵は、2年前この店の立ち上げの時「オープン予定」という看板を見て働きたいと突然やってきた。

千絵の熱意に押され採用し、様々なアイディアを出してくれ開店までこぎつけることができた。やがて自然と恋人同士となり、二人の店として将来の展望も描き始めた。

こうして1年が過ぎた頃、亮介は千絵と一緒になることを考えていたが改まったプロポーズはせずに彼女に指輪を送った。

しかし、その後千絵は突然姿を消した。千絵のアパートに行ったが、荷物もなくもぬけの殻だった。千絵を探し回ったがどこにもおらず、亮介は自分が千絵のことを何も知らなかったことに気づいた。

細谷さんも心配し、一緒になって探してくれたが見つからなかった。千絵のことを娘のようにかわいがってくれていた細谷さんも落ち込んでいた。

そんなことを思い出していた。

翌日、亮介は実家へ行き父が家を出たことを確かめ、自宅に入りノートの続きを読み始めた。

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【ユリゴコロ/みつ子】

みつ子(佐津川愛美)には、リストカットの跡がありました。みつ子は、血がでると頭がすっきりして、やめられなくなっていたそうです。

やがてみつ子が一人暮らしをしているアパートに頻繁に行くようになりました。みつ子は私にリストカットの跡を見せ、楽しそうに説明します。

私はいつしか、これをやめさせられないかと思うようになりました。その一方で、私はみつ子をどうやって逝かせようかと矛盾した思いを持つようになりました。

ある日、私はみつ子が切っている様子を見せてもらい、次は私がみつ子の腕を切ってあげました。みつ子は自分でやるよりも私にやってもらうことを望むようになりました。

やがてみつ子は遠くに一緒に行って住みたいと言い始めます。私は2ヶ月切るのを止められたら約束を叶えてあげると言いました。

みつ子は約束すると言い、新しい生活についてみつ子は楽しそうに話すようになりました。

しかし、約束の2ヶ月まであと少しの所、みつ子は我慢ができなくなり深く切ってしまいました。私がみつ子の部屋に行くと、彼女は謝りながら「やめられない」と言いました。

私は、みつ子の腕を切ってあげました。みつ子は眠るように目をつぶり、私はその姿をじっと見つめました。

やがてみつ子は逝きました。

【ユリゴコロ/アナタ】

その後、私は事務員になりましたが、1年後には追い出されました。やがて適当な男の人の声をかけて体を売るようになりました。

ある日、話しかけた男が昔の上司でした。上司は私を連れて誰もいない職場へと連れていきました。

部屋に入った瞬間、私はその上司の命を奪いました。しかしこんなやり方では「ユリゴコロ」は現れませんでした。

その後、別の客を手にかけてみても「ユリゴコロ」はなく、むしろみつ子の死を汚してしまったようでした。

そして、いつものように適当に声をかけた男が5000円を渡し、私の顔を見て心配して、定食屋に連れていきました。

後日、その男はまた現れ、一緒に定食屋に行くようになり、やがて男の部屋に行き、男が眠るまで居てほしいと言われるようになりました。体の関係はありませんでした。

私はその男を「アナタ」と呼ぶようになりました。

アナタは両親を小学生の時に事故で亡くしたと話しました。私はアナタと会っていない日はいつものように客を取っていましたが、アナタもそれは知っていました。

やがて、アナタは昔、子供の命を奪ってしまったことを打ち明けてきました。そして驚くことを語り始めました。

アナタが命を奪った子供は、公園で妹の帽子を取ろうとしていたあの少年だというのです。つまりあなたはあの日、帽子を取らせようと蓋を持ち上げていたあの青年だったのです。

私は驚きました。

私に初めて会った時、見ず知らずの女にいきなり5000円をくれたことは罪の意識がさせたことで、あの罪がなければこの出会いもなかったのでしょうか。

アナタは苦しんでいました。命を奪ってしまったこと、兄を奪われた妹、少年の両親、通りすがりで手を貸してくれた女の子とのこと…。

その後、私は妊娠していることがわかりました。アナタは、誰の子かもわからないお腹の子の父親になる、結婚しようと言いました。

それが運命だと言いました。

やがて、男の子が生まれました。アナタは生まれてきた子供を愛し、その光景を見た私は初めて「楽しい」という感情を知りました。それは「ユリゴコロ」に似ているものでした。

やがてアナタの説得により、私は疎遠になっていた両親と妹に会いに行くことになりました。両親は驚いたものの喜び、早くに両親を亡くしたアナタは私の両親を本当の家族のよう慕うようになりました。

やがてアナタの要望から、月に2回ほど実家に遊びに行き、そのまま泊まるということが習慣になりました。アナタが楽しそうにする様子をみて私も微笑んでいました。

そんな風にして過ごし数年が経ちました。

それから壊れ始めたのです。

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【亮介の思いと千絵の素性が明らかに…】

3冊目のノートはそこで終わっていた。

もしかして、この男の子とは亮介自分自身、この書き手である「私」は実の母、そしてアナタは「父」なのではないかと思い始め鳥肌が立った。

父は、幼い頃に両親を亡くしており、母の両親と強い絆で結ばれていると感じているところは一致している。

続きを読みたかったが洋平との待ち合わせの時間が迫っていることに気づき、家を出た。

しかし、書き手である「私」には妹がいると書かれているが、母には妹がいない。それよりも気になったのが、「その暮らしが壊れ始めた」と書かれていたことだった。

ファミレスで洋平と待ち合わせし、ユリゴコロの続きを話した。

あれこれ推測しているうちに、洋平が母と祖母の見舞いに行った時、「エミコ」と発していたことを思い出した。

もしかして、母にはエミコという妹がいたのではないか…。とにかく戸籍を確認してみることになり洋平が引き受けてくれた。

その後、店に行くと細谷さんから千絵のことがわかったと知らされる。細谷さんは休みの日を利用して千絵の実家を調べ、住所を突き止め両親に会ったという。

実は千絵には結婚して夫がいた。しかし、結婚後旦那はギャンブルに明け暮れ、経営していた会社も倒産させ多額の借金を抱えてしまったという。

千絵は連れ戻され、夫のいるマンションにいるようだが細谷さんは会えなかったと言う。亮介はすぐにでも会いに行きたかったが細谷さんに自分が会えるように説得すると強く止められてしまった。

その後、洋平から戸籍謄本が取れたと連絡があった。実は母には妹・英実子という妹がいたという。しかし妹は失踪届けが出され、死亡と見なされたと記されていたという。

英実子…これが本当の母なのだろうか。亮介はわからなかった。

しばらくして日曜日になり、実家を訪れノートの続きを読もうとした。しかしいつもの箱にノートがない。父に気づかれたのだろうか。やがて父が帰ってきた。

亮介は父に「ごめん」と言い、ノートをどこへやったのか聞いた。

父を顔色を変えることなく、最後のノートを渡した。そして部屋で横になっていると言って去って行った。亮介はゆっくりとページをめくった。

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【ユリゴコロ/罰】

ある日、昔の職場に出入りしていた業者の男と偶然街で会いました。

私は何度もお茶に誘われましたが振り切るように去ろうとすると、男は職場の上司が亡くなっていたことを話し始めました。

私が動揺していると、男は何か変だと言い出し、私はその場から去りました。

その後、二人の刑事が私の家にやってきました。街で会った業者の男が、私が過去に起きた事件について知っていると通報したというのです。

刑事から色々聞かれましたが、真実は明るみにはなりませんでした。

刑事が帰った後、アナタは私に事件のことを聞きましたが、私は本当のことは話しませんでした。

この日、アナタに嘘をついてしまったことから今まであったものが少しずつ壊れていくように思いました。日に日にそれが強くなっていきます。これは罰なのでしょうか。

もしあなたに会う前の私であれば、問い詰められても何も考えずに自分がしたことを話したでしょう。長い間ユリゴコロのことを考えなかったのも、ユリゴコロに似たものが自然と私の周りにあったからです。

あの公園のことがなければ、アナタはこんな私と一緒になることもなかったでしょう。出会ったことも、壊れることも全て私への罰なのでしょうか。

もし私がこの子の命を奪えば、あなたは私に手をかけてくれるかもしれません。それが私の救いです。

それでももしアナタがこれを運命だと言い、私がいつかまた生きてアナタに抱かれることがあったら、私はアナタの子を生みたい。命を奪ってしまうこの子のかわりに…

【真実】

ノートはそこで終わっていた。

亮介は父の元を訪れ、あのノートを書いたのは自分の母だねと聞くと父はそうだと言い、母が入れ替わったことも認めた。

英実子という人が自分の本当の母の名前だねと聞くが、父はそれは違うお前を産んだのは「美沙子」だと言い、あのノートを書いたのも美沙子であると答えた。

動揺する亮介に父は本当のことを話し始めた。

それは、先日亡くなった母が英実子であり、亮介を産んだ美沙子の実の妹だという。そして、亮介が退院した後、英実子が姉・美沙子として偽り生きてきたのだという。

そして命を奪われたのは…美沙子だと父は言い、ユリゴコロの続きを話し始めた。

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【ユリゴコロ/父の知る真実】

幼かった亮介を連れ、3人で美沙子の両親の家に泊まりに行った。夜中に目が覚めると、美沙子と亮介の姿がなかった。

家族で探し回り、近所に住む妹の英実子に、自分たちのアパートに車で見に行ってほしいとお願いした。

やがて川に流されている美沙子を見つけ、近くにいた亮介も無事に保護した。美沙子の腕には深い傷があった。

幸い二人とも命に別状はなかった。

しかし、アパートに行った妹の英実子はテーブルに置かれていたユリゴコロを見てしまう。おそらく美沙子が遺書代わりに見える所に置いたのだろう。

美沙子のこれまでの事実を知った家族。

とんでもない罪人であることを知った家族たちは、これまで犠牲になった人の罪を背負うため、美沙子のためにも、家族はある決断をした。

義理父は退院した美沙子を睡眠薬で眠らせ、ダムの底に沈めたのだった。やがて美沙子の髪の毛とハンドバックを手渡された。

その後、英実子が亮介の母として、美沙子の代わりとして生きることになった。

ここまで話し、父は疲れたから休みたいと続きは今度話すと言った。

【千絵との再会】

数日後、細谷さんがボロボロになった千絵を連れて戻ってきた。

亮介は千絵を抱きしめ、休ませ細谷さんから事情を聞いた。

千恵の夫・塩見は、裏社会の男から金を借り、千恵を脅して無理やり働かせていたのだという。

亮介は激しい憎悪が芽生え「殺してやる…」と呟いた。それを聞いた細谷さんが「そんなことを考えてはいけない」と厳しく言った。

さらに、千絵は塩見にいかがわしい写真を撮られ脅されている。また千絵がいなくなったとしって金の無心を亮介にもしてくるだろう。

どうすれば千絵を助けられるのか…。

すると細谷さんの携帯に塩見から連絡が入り、ネガを引き換えに金を要求してきた。

亮介は、塩見との待ち合わせ場所に行くことを決め、彼を一生千絵に近づけさせないため計画を実行しようとした。

待ち合わせ当日、指定された場所に行き、塩見が乗っていると思われる車に近づく。腰にはナイフを忍ばせていた。

しかし、車をのぞくと塩見の姿はなく、血痕だけが残っていた。自分がやる前にヤクザにやられてしまったのか…。

その後、塩見からの連絡もなくやはりヤクザにやられたのだろうと考えていた。千絵も少しずつ元気と取り戻し、穏やかな日常を取り戻し始めた。

亮介は、細谷さんが千絵を娘のようにかわいがっている様子を見て、もしかして昔子供を亡くしたのかなと千絵に話した。

すると千絵は実の娘のように思ってくれていると思うけど、もしかしたら自分に夢を託して二人を幸せにしたいと思っているのかもと言った。

しばらくして、父から連絡があり、最後に話したいことがあると呼び出された。

そして、父はユリゴコロの結末について話し始めた。

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【ユリゴコロ衝撃の結末】

「美沙子は生きている」

父と美沙子は何年も前から1年に1回会っていたという。

美沙子をダムから落とそうとした義理父。しかし美沙子を救出し、子供の将来を思うなら家族と関わらず別の人間になって生きろと美沙子を逃した。

その後、美沙子はどうしても亮介のことが気になり実家に電話した。そして義理母がこっそりと次の引っ越し場所の地名を教えたのだった。

しかし美沙子は家族の言いつけを守り家族には一切関わらないようにしていた。

母から聞いた地名を頼りに美沙子は駅に来ては父を探していたが声をかけるつもりはなかった。しかし、つい父の姿を見て声をかけてしまったのだという。

英実子には申し訳ないがと言い、父は美沙子を忘れきれずにいた。それは英実子も知っていた。

英実子は自分が姉の夫に惚れているから、美沙子が邪魔だから、姉を生かしておくわけにはいないと言ってしまったのではと自分を責め苦しみ続けた。

美沙子に最後に会ったのは数ヶ月前。もう命が長くないことも話した。

最後はこうなるような気がしていた。美沙子が迎えにきて一緒に旅に出ると…。

実はもう美沙子はすぐそこまで来ている。

音がして、亮介は玄関へと向かった。

見覚えのある顔…

それはずっと僕を支えてくれていた人。

細谷さんだった。

父は母である細谷さんと旅行に行くという。もう帰ることはないと言っているかのように荷物はない。

そして細谷さんは仕事を辞めさせてもらうと言い、亮介は困惑した。

しかし千絵が戻ったから二人でやっていける、そして千絵のネガは全て自分が奪い返して処分したと言った。あれは細谷さんがやったのだった。

こうして父と母は二人幸せそうに車に乗り出発したのだった。

(おわり)

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ユリゴコロネタバレあらすじ結末まで【感想】

亮介の母・美沙子は生きており、さらに細谷さんだったという衝撃の展開…。

途中までは、人の死にユリゴコロを持つ異常者の女の物語ですが、「アナタ」と出会い、亮介を産んだことから家族の中にユリゴコロを見つけます。

しかし、そんな穏やかな日も、過去に起こした事件について、夫に嘘をついてしまったことから、美沙子の中にはこれまでとは違う(罪の意識でしょうか)今までとは違った何かが芽生え始めます。

そして、美沙子はアナタが大事にしている亮介を手に掛けることで、美沙子自身の命を奪ってくれることが救いだと、亮介と外に出てます。

美沙子は一命を取り留めますが、これまでのことをユリゴコロで知った家族は美沙子の命を奪う計画を立て実行。

ところが美沙子は生かされており、二度と家族に近寄らないという約束を守りつつ一人生きていました。

しかしやはり、愛する息子、愛する夫への思いがあったのでしょう。美沙子は細谷さんとなって、亮介の傍で必死に息子を守り幸せにしようと手を尽くします。

息子が幸せになれることを確信し、やがて夫を迎えに来て最期はアナタと旅立つ…という結末で終わりました。

まさに「運命」

人の死にユリゴコロを感じるという異常者の物語かと思っていましたが、最後は究極の愛の物語になるという、こんな小説なかなかありません。

愛、罪、血縁、家族、許すとは…

あらゆることを考えさせてくれる小説でした。いやー非常に面白かったです。

映画も楽しみですが、これは絶対に小説も読むべきです!

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