山崎豊子先生の不朽の名作「白い巨塔」がスペシャルドラマ化されます。
主人公・財前五郎役を演じるのは岡田准一さん。
今回はドラマ「白い巨塔」のネタバレあらすじを唐沢寿明さん版から簡単に結末までまとめてみました。
ネタバレを知りたくない方はご注意下さい。
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白い巨塔 唐沢寿明版【教授選】
浪速大学第一外科・助教授の財前五郎(唐沢寿明)は、華麗なるメスさばきにより、数々のガン手術を成功させていた。
また、野心も強く次期教授の座を狙っていた。
しかし、浪速大第一外科の教授・東貞蔵(石坂浩二)は、財前のことをよく思っておらず、二人の間には確執があった。
今年の12月を持って東教授は退官を迎える。
誰もが次の教授は財前が選ばれると思っていたが、彼を教授にしたくない東貞蔵は他大学から後継者を連れてこようと動き始める。
そんな東教授の動きを知った財前は、妻の父・財前又一(西田敏行)の財力や人脈を使い、関係者に金をバラマキ、医学部長・鵜飼教授(伊武雅刀)に高額な絵を送ったりと、味方につける。
時には患者よりも自分の立場を優先する財前の行動に、第一内科助教授・里見脩二(江口洋介)は意見をするものの、財前は聞く耳を持たない。
やがて投票による教授選が始まった。
幾度となくピンチに陥った財前だったが、財前は教授の座を勝ち取ったのだった。
【東教授の退官と財前の仕打ち】
教授に就任した財前は、海外から公開オペの依頼が舞い込む。
そんな中、弁当屋を経営する佐々木庸兵(田山涼成)という患者に食道がんが見つかり、財前がオペをすることになる。
しかし、佐々木は抗がん剤治療など、オペ以外で治す方法はないのかと同意にサインをしない。
苛立った財前は「助かりたいなら手術をするしかない」と厳しい口調で言い放つ。
財前は簡単な手術だと考えていたが、第一外科の医局員・柳原(伊藤英明)は佐々木の肺に転移らしき影があるのを見つけ、再検査をすることを提案する。
しかし、手術日を延期したくない財前は転移ではないと強く言い放ち、手術を強行させた。
財前が手術を強行させた理由。
それは、東教授の退官日であり、総回診に同行できない理由を作り、東教授への財前の仕打ちでもあった。
こうして、東教授は惨めな退官日を迎えたのだった。
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【佐々木庸兵の急死】
佐々木庸兵の手術は無事に成功したものの、術後に様態が悪化。
財前は海外出張の準備や、教授としての付き合いを優先させ、佐々木を診ようとはせず、術後の肺炎だと決めつけ、柳原に処置の指示を出す。
佐々木庸兵の妻・よし江(かたせ梨乃)は、財前教授に診てもらいたい言うものの、財前は海外出張へ向かってしまった。
その後も、佐々木庸兵の体調はますます悪化していく。
見かねた里見は何度も財前にメールするものの、財前は返信をしない。
柳原は財前から言われたとおり、術後肺炎だと思うようにし処置を続けるものの、佐々木庸兵は急死してしまった。
【裁判】
佐々木庸兵が亡くなり、病院に不信感を抱いた妻・よし江(かたせ梨乃)は財前を訴えることを決意し、裁判を起こす。
財前が佐々木を診ようとしなかったことや、手術前に再検査をするように言ったものの、実行しなかった財前の行動に疑問を抱いていた里見先生は、佐々木側の証人に立つことを決意。
財前側には医療裁判に強い弁護士が付き、数々の根回しを行い、第一審では財前側の勝訴となった。
佐々木庸兵側の証人となった里見先生は浪速大学を退職。
しかし、里見先生の誠実な態度を評価していた病理の大河内教授の計らいによって、千成病院に勤務することとなった。
判決に納得がいかない佐々木の妻・よし江はすぐさま控訴。
次なる証人が必要となるものの、浪速大学医学部という大きな組織、そして財前の権力に怯え、なかなか証人となってくれる医師が現れない。
佐々木側の弁護士である関口は、証人探しに苦戦する。
そんな中、裁判の様子が気になった東が里見先生を訪ね、事情を聞く。
「なぜあれほど慎重だった男がこんなことになってしまっているのか‥」
財前がどうしても東教授の退官日に手術を行い、総回診に同行しない理由をつけたかったからであろうということを知ったのだった。
「そんなことで‥患者一人死なせてしまったのか‥」
東は悩んだものの、自身が佐々木側の証人に立つことを決意する。
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【控訴審】
こうして控訴審が始まった。
しかし、財前側の根回しが強く佐々木側は不利な状況に追い詰められていく。
よし江は自分たちが起こした裁判なのに、お医者さんの専門用語ばかりが飛び交い、何を言っているのかわからずついていけない‥と漏らす。
その言葉を聞いた関口は戦い方を間違っていた‥と気付き、勝訴への糸口を見つける。
そして、戦い方を変更し、財前側を追い詰めていく。
追い詰められた財前は、全てのミスを柳原のせいにするような証言をする。
傍聴席で裁判の様子を見ていた柳原は、財前の裏切りに反論。
後に看護師の亀山も証人となり、控訴審の結果‥
佐々木側が勝訴したのだった。
判決に納得がいかない財前は、その場で反論。
しかし、胸の痛みを訴え倒れてしまった。
【がんで倒れた財前】
裁判所で倒れた財前。
検査の結果、肺がんであることが判明したが、ステージ1であるため、十分に切除できる状況であると伝えられた。
早急にオペをすることになったものの、自分のオペを任せられる人物が浪速大にはいない‥。
財前の病状を知った里見は、東先生に切ってもらってはどうかと提案。
敵対していた東教授であるからこそ、よっぽどのことがないと執刀してはもらえない‥と言う財前。
しかし、里見は「よっぽどのことではないか」と、財前のオペをお願いできないかと東教授にお願いに行った。
東教授も受け入れ、こうして財前はオペを受けることになった。
【まさかの展開】
東教授によりオペが始まった。
しかし、いざ開胸してみると、ガンが肺全体に広がっている「播種(はしゅ)」であることが判明。
播種(はしゅ)は、CTに映らないことが多い‥すでにステージ4に限りなく近い状況であり、切除は不可能だった。
もはや手の施しようがなく、家族にも伝えられ、財前本人には告知はしないという方向性となった。
しかし、自身の病状が良くならないことに気づいた財前は、里見に検査を依頼した。
検査の結果、財前の見立て通り、ガンは転移しており余命3ヶ月と宣告された。
里見は自身の病院に転移してこないかと緩和ケアを担当したいと申し出るが、財前は自分は大学病院でしか死ねないと断る。
穏やかな里見は、せめて財前の不安を受け止めたい‥と必死に言うが、財前は至って冷静に
「里見‥僕に不安はないよ。ただ‥‥無念だ」
と言い残し、去っていった。
そして、数カ月後‥
財前五郎は亡くなった。
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【最後の手紙】
財前五郎が亡くなり、病室から手紙が出てきた。
それには、財前の病態を解明するために、解剖行い今度のがん治療に役立ててもらいたいとのこと。
そして、がん治療の根治を考えるならオペをするという自身の考えは変わらないが、自分の場合がそうであったように、抗がん剤を含む全身治療が必要である。
しかし、今の医療では未だ満足な結果が得られていない。
だからこそ、これからのがん治療の飛躍は手術以外の発展にかかっている。
里見先生がその一億を担える数少ない医師であると思っている。
里見先生にはがん治療の発展に挑んでもらいたいと書かれていた。
(おわり)
白い巨塔 唐沢寿明版 【感想】
2003年フジテレビにて放送されたドラマ「白い巨塔」
豪華キャストに大学病院内で渦巻く権力争いや医療裁判‥
原作小説に劣らない、ドラマ版もかなり重厚なストーリーと豪華キャストで、放送から15年以上経過した今見返しても楽しめる作品となっています。
2003年のドラマ版では、原作小説と時代背景が違うこともあり、設定が少しずつ変えられているようです。
気になる方は、原作も合わせて楽しむことをおすすめします!
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