2017年の直木賞と本屋大賞のW受賞した恩田陸さんの小説「蜜蜂と遠雷」
恩田陸先生自らが「映像化は無謀」と語ったこの作品ですが、2019年に松岡茉優さん、松坂桃李さんらが出演し映画化され話題となりました。
若きピアニストたちの登竜門である音楽コンクールを舞台に、コンクールに挑む彼らの苦悩・葛藤や置かれた境遇で懸命にピアノと向き合う姿が描かれています。
そして重厚なストーリーと登場人物一人ひとりの繊細な演技が話題となり、2020年日本アカデミー賞にもノミネート!!
まさにこれぞ劇場で楽しみたい映画です。
今回は映画「蜜蜂と遠雷」のネタバレあらすじを簡単にまとめてみました。
ネタバレを知りたくない方はご注意下さい。
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蜜蜂と遠雷 ネタバレあらすじ
若きピアニストの登竜門である「芳ヶ江国際ピアノコンクール」
3年に1度行われるこのコンクールに、今年も多数の優秀で才能のある若手ピアニストが集まります。
そして、一次審査を突破したのは才能あふれる4人。
天才少女と呼ばれ注目されていたものの、母の死をきっかけにしばらくピアノから離れていた栄伝亜夜(松岡茉優)
最も優勝に近い男と言われ、亜夜の幼馴染でもあるマサル(森崎ウィン)
伝説のピアニスト唯一の弟子であり、その凄まじい演奏で審査員の度肝を抜いた風間塵(鈴鹿央士)
楽器店に勤務し、年齢制限ギリギリで最後の挑戦として本コンクールに挑んだ高島明石(松坂桃李)
一次審査を突破した4人は二次審査へと進みます。
二次審査の課題曲は「春と修羅」
そして、曲の後半で即興で演奏するという課題が課せられます。
4人それぞれが持ち前の演出を加え、二次審査では明石が脱落。
年齢制限により本コンクールが最後の出場となった明石でしたが、これまで一緒に戦ってきた同士の演奏を間近で聞き、悔いはないと晴れやかな気持ちでその場を去っていきます。
そして、最終選考は実際のオーケストラとともに演奏をすることに。
物怖じすることない塵。
ピアノのレベルに合わせなくてもいいと言われ、苦戦するマサル。
そんな中、亜夜は7年前、コンサート直前にピアノの恩師でもあった母を亡くしたことを思い出し、演奏の練習ができなくなってしまいます。
亜夜は、会場から去ろうとしますが、ふと母と即興でピアノを楽しんでいた時の記憶が蘇ります。
純粋にピアノを楽しんでいたあの頃のことを思い出し、亜夜は会場へと戻り、ピアノと向き合ったのでした。
最終審査を終えて、結果は…
1位:マサル
2位:亜夜
3位:塵
明石には奨励賞が送られたのでした。
(おわり)
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蜜蜂と遠雷【ピアノ吹き替えまとめ】
■栄伝亜夜(松岡茉優):河村尚子さん
5歳でドイツに渡り、名門クララ・ハスキル国際コンクールにて優勝。ドイツに拠点を置き、世界的に活躍する今後も期待度が高いピアニスト。
■高島明石(松坂桃李):福間洸太朗さん
数多くの国際コンクールにて入賞。
カーネギーホールなど、数多くのコンサートを行う人気のピアニスト。
■マサル(森崎ウィン):金子三勇士さん
日本人とハンガリーのハーフで、幼少期からピアニストとしての才能を発揮し、11歳で名門リスト音楽院に飛び級入学。
バルトーク国際コンクールなど、数々の国際コンクールで優勝。
■風間塵(鈴鹿央士):藤田真央
権威あるクララ・ハスキル国際コンクールにて優勝し注目を集める。特別特待奨学生として国立音楽大学に進み、今後の活躍が期待される若手ピアニストのひとり。
蜜蜂と遠雷【感想】
コンクールでの張り詰めた緊張感や臨場感には、まるで会場にいるかのように見ているこちらもドキドキでした。
才能あふれる若きピアニストたちが、それぞれの置かれた立場・過去を抱えながら挑む姿は美しく、どこか儚くもラストは清々しくもありました。
演奏が素晴らしく、映像もキレイだったので、これこそまさに映画館で楽しむ映画ですね。
原作もかなり面白い作品なので、ぜひとも原作小説と合わせて楽しむことをおすすめします。
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