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言の葉の庭ネタバレあらすじ結末まで!小説で明かされたその後の二人

投稿日:7月 22, 2017 更新日:

大ヒット映画「君の名は」で知られる新海誠氏の代表作「言の葉の庭」がテレビ朝日にて放送されます。

東京を舞台に男子高校生と、ちょっと不器用な年上の女性との淡い恋を描いたこの作品。

実は映画だけでなく、映画公開後に小説でその後のストーリーが綴られています。

今回は、「言の葉の庭」の映画のネタバレあらすじと、小説版からその後の二人についてのネタバレについてもまとめてみました。

ラストまでネタバレしていますので、結末を知りたくない方はご注意ください。

言の葉の庭の主要キャスト&声優をチェック

■タカオ/秋月孝雄(声:入野自由/関根航※幼少時代)

■ユキノ/雪野百香里(声:花澤香菜)

■タカオの兄/秋月翔太(声:前田剛)

■タカオの母(声:平野文)
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「言の葉の庭」ネタバレあらすじを結末まで

6月。

タカオは、雨の日になると決まって学校の1限目をサボり庭園に来ていた。屋根があるいつもの場所に行くと、昼間からビールを飲んでいる女性・ユキノに出会う。

タカオは靴職人になる夢を持っており、ベンチに座って靴のデザインを書き始めた。

ユキノを見て、タカオはどこかで見たことがあるような気がした。「どこかでお会いしましたか」と尋ねるが、ユキノは「いいえ」と答える。

タカオがもくもくとデザインを書いていると、ユキノは思い出したように「会っているかも…」と言う。

そして、万葉集の短歌「雷神(なるかみ)の少し響みて、さし曇り、雨も降らぬか君を留めむ」と言い残しタカオの元を去って行った。

===
夜、自宅で夕食を作るタカオは、母、兄の3人で暮らしていた。

兄が実家を出て彼女と住むと母に告げると、母は自分も彼氏と住むと言い出し出て行った。

夕食後タカオは部屋で靴作りに没頭し、ユキノがつぶやいた短歌の言葉をところどころ、思い出し書きとめた紙を兄に見せて知っているか尋ねてみるが、兄はわからないと答えた。

タカオは晴れた朝は学校に行った。

しかし、こんなことをしている場合ではないと思っていた。雨が降ると、いつもの庭園へと向かう。

するとまたユキノがベンチに座ってビールを飲んでいた。

ユキノに「学校は休みなの」と問いかけられ、タカオがユキノに「会社は?」と聞くと、「またサボっちゃった」と答える。

お酒だけ飲むユキノを見たタカオは、何か食べないと身体に悪いと言う。すると、ユキノは食べ物持っていると大量のチョコレートを見せる。

大量のチョコレートを見せられ驚くタカオに、ユキノは「人間なんてみんなちょっとずつおかしいから」と言う。

雨がやみ、学校に向かうというタカオ。

ユキノは「もしかしたらまた会うかもね」言い、タカオはその場を去った。

こうして雨の日の午前だけ2人の交流が始まった。

タカオは靴職人を目指しており、靴の形を考えたり作ったりするのが好きだ。できることならそれを仕事にしたいとユキノに打ち明けた。

いつしかタカオは朝起きる時雨が降っていることを祈るようになっていた。

晴れの日には、自分が子供じみた世界にいるようで焦る。仕事や社会という世界に生きるユキノの世界はひどく遠く感じていた。

まるで、世界の秘密そのものみたいに彼女が見えた。そして靴を作ることだけが俺を違う場所に連れて行ってくれるはずだと思っていた。

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ユキノは会社にむかう電車に乗れず、庭園へと向かった。

タカオに会い、タカオが書くデザインをのぞくが恥ずかしがり、思わずノートを閉じる。

やがてタカオは持ってきた弁当を、ユキノに食べないかと誘う。

しかしユキノも弁当を作ってきていると広げると、タカオはおかず交換しましょうとユキノのおかずをつまみ食いした。

ところが、食べてみるとまずい…。

しかしタカオは、これはこれで歯ごたえがあってうまいとほめる。

弁当を食べた後、タカオはいつの間にか眠ってしまっていた。

そっとユキノが問いかける。

「私まだ大丈夫なのかな…」

===

自宅に戻ったユキノはベッドに横たわり、かつての恋人に報告をしていた。

タカオの弁当は味がする。

ちょっと前まではチョコレートとアルコールしか味がしなかったのにと話す。

ユキノは仕事のストレスからか味覚障害となっていた。

元彼は別れた後もユキノのことを気遣ってくれていた。

しかしユキノは、息も辛かったあの頃まるで壊れ物に触れるかのように接していたことを思い出していた。
===
7月。

ユキノは、お弁当のお礼に「靴作りの本」をプレゼントする。

タカオは、今作っている靴をユキノのために作ることに決め、ユキノの足のサイズや形を丁寧に確かめる。

「私ね…上手く歩けなくなったのいつの間にか…」

タカオは、ユキノのことはまだ何も知らなかった。

仕事も年齢も、抱えている悩みも、そして名前すらも。

それなのに、タカオはどうしようもなくユキノに惹かれていた。

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梅雨が明けた。

雨が降らず、ユキノとタカオはしばらく会わなくなっていた。

そして、夏休みが訪れた。

タカオは、専門学校に行くための学費や、靴作りの材料費をためるために毎日バイトに精を出した。

ユキノに会いたいと思っていた。だからこそタカオはユキノがいつまでも歩きたくなるよな靴を作ると決心していた。

===
9月。

新学期になったある日、タカオは同級生と喋りながら学校の職員室の前を通ると、偶然ユキノに出会う。

ユキノは実はタカオの学校の古文の教師だった。

しかし、3年生のクラスの女子の彼氏がユキノに惚れたとかで逆恨みされ、クラス全員で嫌がらせを受け、親にまでデタラメな噂を流され、学校にこれなくなるまで追い込んだという。

ユキノの味方だった生徒が、他の教師にも相談するが、学校側も大事にしたくないと相手にしてもらえなかったという。

その話を聞いたタカオは、いやがらせをした女子のもとに行き、思いっきり頬をたたいた。

しかし、その取り巻きの男子生徒に逆上され暴力をふるわれ、ケンカとなった。

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ケガをしつつも、庭園に向かったタカオ。

するとユキノも庭園の池の前でじっと眺めていた。

タカオが顔に怪我をしていることに気づくユキノ。

ユキノの傍に行ったタカオは万葉集の返し歌「雷神(なるかみ)の少し響みて降らずとも我は留らむ妹し留めば」と口にする。

するとユキノは「それが正解。私が君に行った私の返し歌。」と答える。

「雨が降ったら君はここにとどまってくれるだろうか」そういう歌に対し「雨なんか降らなくてもここにいるよ」という意味だった。

ユキノ「古典の教師だって気づいてもらえるかなって思って…それに私学校中の人に知られていると思ってから。でも君は違う世界ばかりみてたのね」

そしてタカオの顔のケガに気づき、どうしたのと問いかける。

タカオは先生の真似してビール飲んで酔っ払って山手線のホームに落ちましたと言うと、ユキノは驚く。

タカオはすかさず、「嘘です。ケンカくらいします」と答えた。

その時、雷がなり、雨が激しく降り始めた。

二人は慌てて、屋根のあるベンチへと向かう。

雨宿りするものの、雨が激しく二人はずぶぬれになってしまう。

二人はユキノのマンションに行き、ユキノは塗れた服を乾かし、タカオは料理を振舞った。

「今まで生きてきて今が一番幸せかもしれない…」

お互いにそう感じていた。

そしてタカオは好きだと告白する。

ユキノは嬉しそうに頬を赤らめる。

「ユキノさんじゃなくて、先生でしょ…」

しかし、ユキノは来週、四国の実家に帰ることを告げる。ずっと前から決めていたという。

「私はあの場所で一人出歩けるようになる練習をしていたの、靴がなくても。だから、今までありがとう秋月くん…」

その言葉を聞き、タカオはまだ濡れている服を着替え、ユキノの部屋を出て行った。

部屋を出ていったタカオ。

しばらく、ユキノはタカオと過ごした庭での出来事を思い出して泣いていた。

そして、ユキノはタカオに返された短歌を思い出した。

「雷神(なるかみ)の少し響みて降らずとも我は留らむ妹し留めば」(「雨なんか降らなくてもここにいるよ」)

ユキノは部屋を飛び出し、裸足のままタカオを追いかける。

マンションの階段のところで、雨を見つめるタカオを見つけ、ユキノは駆け寄った。

「あんたが教師なんて知っていたら靴のことなんか喋らなかった。俺が何かに、誰かに憧れたって、叶いっこないってあんたは最初からわかっていたんだ。あんたはそうやって、大事なことは言わないで自分には関係ないってずっと一人で生きていくんだ。」

泣きながらそう叫ぶタカオ。

ユキノも涙を流しながら、タカオに思わず抱きついた。

「ちゃんと学校に行こうとしてた。でも怖くてどうしてもいけなくて。あの場所で私あなたに救われてたの…」

そういい二人は強く抱きしめあった。

外では雨が降る中、虹がかかっていた。

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夏が終わり冬になった。

タカオは雪で真っ白になった庭園に行き、四国でまた教師をしているユキノからの手紙を読んでいた。

そして、ユキノのために作った靴がついに出来上がっていた。

二人で過ごした雨の日のことをゆっくりと思い出していた。

歩く練習をしたのは俺も同じだと今は思う。いつかもっと、遠くまで歩けるようになりたい。そしたらユキノに会いに行こう。

タカオはそう心に決めていた。

(おわり)

小説で明かされたその後の二人

実は映画が公開された後、小説版が発売され二人のその後が綴られています。

タカオは高校卒業した後、靴作りの勉強のためイタリアへと留学します。

その間もユキノとはメールなどでやり取りを重ねます。しかし、付き合うといったことはなく、お互い恋人がいるのかといったことも触れません。

そして、月日は流れあの日別れてから4年半後…ついに二人は再会します!

二人の再会の場所はあの庭園で雨が降る日。

タカオはユキノのために作った靴を手に、ユキノの元に訪れます。

緊張からか泣き出しそうなユキノの表情が、タカオの顔を見るとゆっくりと笑顔へと変わり二人はこうして再会を果たしたのでした。

と…、小説はここまでで終っています。

その後二人はどうなったのか。含みを持たせたラストで終っていますが、ハッピーエンドのような描き方なので、おそらく二人は恋人同士となったような気がしますね。

読んでいて心が温まるラストでとてもよかったです。

「言の葉の庭」ネタバレあらすじの感想

46分という短めのアニメーションでしたが、映像がとても美しく繊細で雨の日がこんなにも素敵に描かれている作品は他に見たことないというくらい、その美しさに引き込まれてしまいました。

小説の方も、映画よりもより一層丁寧に描かれており、映画には描かれていなかった登場人物ひとりひとりが掘り下げられています。

映像では表すことができない、文字だからこそ美しく表現され心に残るシーンもあり、何度も読み返したくなる作品でした。

ぜひとも、小説と映画セットで楽しむことをおすすめします!
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