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この世界の片隅にネタバレあらすじ結末 映画にない秘話も原作漫画から!普通に生きる大切さに心打たれる名作

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日本のみならず、世界各国でも大ヒットとなった映画「この世界の片隅に」が連ドラとしてスタート!

広島で生きる主人公・すずが戦時中困難な状況の中でも、ささやかな楽しみを見つけ工夫をしながら生きていく物語。

ミニシアター系で上映が始まってから、公開規模が少しずつ拡大され累計600日以上続くという異例のロングランとなった作品です。

すず役を演じるのは、約3000人ものオーディションを勝ち抜いた松本穂香さん。朝ドラ「ひよっこ」での演技も好評でしたしこれは楽しみです!

今回は「この世界の片隅に」のネタバレあらすじを結末まで簡単にまとめてみました。ラストまでネタバレしていますので、結末を知りたくない方はご注意下さい。

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この世界の片隅に【はじまり】

昭和9年。

おつかいに出かけたすずは途中「ばけもん」にさらわれ、籠に入れられた。

籠の中には周作というすずより少し年上の少年も入れられており、すずは機転を利かし籠の中から周作と共に脱出。それはまるで昼間の夢の中の出来事のようだった。

時は流れ昭和18年。すずは18歳になっていた。

祖母の家にいたすずは嫁に欲しいと言っている人がいると言われ実家に急いで戻る。

自宅に向かったすずは帰り道、幼馴染で海軍兵学校へ通う幼馴染の哲と出会う。相手は哲なのかも…と思っていたがどうやら違う様子。

自宅に帰り玄関から覗くとすずとの結婚を申し出てきた周作と周作の父、すずの両親と向かい合わせに座っていた。

すずには全く見覚えのない相手であり、嫌なら断ればいいと、祖母から言われたが嫌かどうかも判断できるほど知っている相手でもなかった。

その後、縁談はまとまりすずは周作の家に嫁いだのだった。

【径子】

すずは広島県・呉市にある周作の家に嫁ぎ、周作の両親、周作の4人での暮らしが始まった。周作は寡黙だが心優しい青年で、海軍にて軍法会議の録事をしていた。

のんびりしてやや抜けたところのあるすずだが、様々な工夫をしながら家事をこなし、新しい生活にも慣れ始めてきた。

そんな中、周作の姉・径子が夫と離縁し、一人娘の晴美と共に実家に戻ってきて一緒に暮らすこととなる。

径子はこの時代珍しく恋愛結婚だった。モダンガールだった径子は父へのプレゼントを買いに街の時計屋を訪れた所、その時計屋の若旦那と恋に落ち結婚した。

若い夫婦は店を新しくして切り盛りしていたが、勝ち気な性格の径子は夫の両親とうまくいっていなかった。

二人の間には、息子・ヒサオと娘・晴美が産まれたが、夫は身体が弱く間もなくして亡くなってしまう。

さらに、時計屋自体も建物疎開でなくなってしまい、息子・ヒサオは跡継ぎとして夫の両親に下関に連れて行かれてしまった。

ヒサオを連れて行かれショックを受けた径子は、離縁し晴美を連れて実家に戻ってきたのだった。

こうして径子、晴美も加わり賑やかな生活が始まった。一方で、戦争は激化していき、すずたちは自宅の庭に防空壕を作った。

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【リンさんとの出会い】

ある日、闇市場に砂糖を買いに行ったすず。

闇市場での砂糖は1斤20円と、配給の50倍以上の値段。今にお砂糖も150円くらいになって、キャラメルなんかも100円で買えなくなり、靴下も3足で1000円になるのではないか…

そんな国で生きていけるのだろうかとすずは不安になった。そんなことを考えながら歩いていると、知らず知らずのうちに遊郭に迷い込んでしまう。

迷子になり途方に暮れていたすずは、路上にすいかやキャラメルの絵を書いた。すると、その絵を見た遊女のリンという女性が話しかけてきて、道を教えてくれる。

するとリンは、持っていた紙にすいかの絵を書いて欲しいと言う。

道を教えてもらったお礼にすずはすいか以外にも好きなものを書くと言い、リンはハッカ、ウエハースの付いたアイスクリーム…と次々と挙げた。

しかし、絵を書き終える前にリンは呼び出され、店に戻らなければならなくなる。すずは、書いて持ってくると言うが、リンはここは来るところではないとさみしげに言い、帰って行った。

【夢なら醒めないで…】

ある日、周作から忘れ物を届けに来て欲しいと言われ向かおうとしたすず。

すっぴんで出かけようとした所、径子から周作が恥をかくからきれいにしていけと言われ、めずらしくおしろいを塗り出かける。

周作の職場に到着し、忘れ物を渡そうとしたが周作は化粧をしているすずが誰だかわからなかった。

すずだと気付いた周作は驚きつつも、すずを街に連れて行く。実はずっと家のことをして出かけることもほとんどないすずを思って、周作はわざと呼び出したのだった。

すずは周作の気遣いに嬉しくなった。

周作はすずと映画を見に行こうと思っていたが、ちょうど船が到着したタイミングだったせいか、街は水兵さんで溢れていた。

するとすずは、水平になった幼馴染の哲に会うかもしれないと恥ずかしがり、周作の陰に隠れて歩く。

周作の嫁になって、家族にも親切にしてもらいお友達もできた。今の暮らしに幸せを感じていたすずは昔の知り合いに会ったら今の生活から醒めるような気がしたのだった。

過ぎたこと、選ばなかった道、みんな醒めて終わった夢と変わらないのかもしれない。周作はすずを選んだのは自分にとって最良の選択だったと言いすずの手を取った。

しかし、すずの手を取った周作はすずがまた痩せたように思えた。すずは最近食欲が無いと言い、もしかして妊娠…!?と二人はハッとしたのだった。

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【リンさんと周作の過去】

翌朝、赤ちゃんの分もと径子は山盛りのご飯をすずによそってくれた。

しかし、翌日病院に行くと、妊娠はしていなかった。

病院に行った帰り、すずはリクエストされた絵を書いてリンさんに渡しに行った。絵の片隅に文字を書いたすず。しかしリンさんは文字があまり読めなかった。

文字が読めないと名札書くのも大変だねというすずだが、リンさんはお客さんが書いてくれた自分の名前や勤め先が書かれた紙を見せた。

すずは妊娠しておらず家族に期待させてしまったことや、子供を産む自分の嫁としての義務を果たせていない…とふと悩みを話す。

するとリンさんは、自分の母は子供を産んで亡くなったけど、子供はいたら支えになるし、困ったら売れるしねと明るく話す。

リンさんの突拍子もない発言に驚きつつも、リンさんと話していると、自分の悩みがアホらしく思えてきたすず。

するとリンさんは、売られた子供でもそれなりに生きている、この世界に居場所はそうそうなくなりはしないとすずを励まし、すずは前向きな気持ちになれたのだった。

後日、物置からりんどうの絵柄が入ったきれいな茶碗を見つけたすず。周作に聞くと、嫁に来てくれた人にあげようと思って買っていたと言いすずが使ったらいいと言った。

すると物資疎開で訪ねてきていた周作の叔母が、すずを嫁にもらってよかった、一時の気の迷いで変な人と結婚しないでよかったとつぶやいた。

その時は何にも感じていなかったすずだったが、後ほど、周作がその茶碗をプレゼントしようと思っていた相手がリンさんだと気付いたのだった。

リンさんがお客さんから書いてもらったと大事にしていた自分の名前が書かれた紙は、周作が書いてあげたものだったのだ。

後日、すずはリンさんにりんどうのお茶碗を渡しに行った。しかし、リンさんはおらず、別の遊女に託したのだった。

【哲さんとすず】

19年12月。

ある日、軍艦あおばの乗組員となった幼馴染・哲がすずの元を訪れてきた。哲はすずが家事をする様子を見て「すずは普通だな」と笑った。

いちいちすずをからかう哲にすずは幾度となく腹を立て怒った。哲は周作と二人きりになった時、ふと今の心情を漏らした。

軍艦あおばはマニラで負傷し戻ってきた。いい船なのに活躍も沈没もできなかった。死に遅れるものは焦れる…と口にした。

しかし、周作はすずが自分には見せない勝ち気な姿を見て、少しばかり嫉妬していた。そして、哲には庭にある物置で寝てほしいと言った。

しかし、海軍である哲とすずはもう会えなくなるかもしれない…。周作は、哲の部屋にアンカをもっていってあげなさいと、すずに言った。

哲の部屋を訪ねたすず。すると哲は船の上で拾った鷺の羽を渡した。すずは、羽ペンを作り、絵を書き始めた。

哲は昔、すずが書いてくれた絵を思い出していた。

そして、哲はすずを抱き寄せ頬にキスをした。すずは、ずっとこういう日を待っていた気がしていた。こうして哲が来てくれることを…。

しかし、今のすずは周作のことを愛している。

哲は、すずが無理に嫁にされて困っていたと思っていたがそうではなかった。

哲の家は貧しかったため、哲の兄はタダで行ける海軍学校に行った。しかし兄が亡くなったため、今後は哲が海軍学校に入った。

全部当たり前のことだけど、自分はどこで人間の当たり前から外されたのだろう…だから、普通でいるすずを見て安心した。

すずだけは、この世界で普通でまともでいてほしいと言って去っていった。

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【リンさんとの別れ】

20年4月。

周作家族と桜を見に行ったすずは、リンさんとばったり遭遇する。すずは家族だと周作を紹介しようかと迷っていたが、リンさんはそそくさと桜の木に登ってしまい、すずにも登るように言う。

リンさんは、すずがお茶碗を届けてくれたお礼を言い、すずは夫がくれたものだけど、リンさんに似合うと思って…と言った。リンさんは何も言わず話しをはぐらかした。

するとリンさんは「空襲にあったらキレイな死体から早く片付けてもらえると言われている」と言い持っていた口紅をすずにつけてあげた。

人は亡くなれば記憶も秘密もなかったことになる。それはそれで贅沢なことかもね…と言い、桜の木から降り口紅をすずに渡し一人去っていった。

すずの姿が見えず探していた周作。すずは友達に会っていたと話した。すると周作も知り合いを見かけ、笑っていて安心したと話した。

しかし、その後リンさんは空襲によって亡くなってしまった。

【晴美の死】

20年3月。

空襲警報は毎日鳴り、防空壕に隠れる日々が続いた。そんな中、周作の父が帰ってこない日々が続いた。

また、周作も一等兵曹になることが決まり3ヶ月は帰ってこないことになった。

父もおらず周作もいない。男の人がいなくなったこの家を守りきれるのか…。

周作はすずを心配した。

すずは、周作が好き、周作の顔を見ないと忘れてしまうかもしれない。だから周作の家で待っている。この家にいないと周作のことを忘れてしまうかもしれないから…と周作を抱きしめた。

そして数日後、周作は訓練のため家を出ていった。

6月になり、周作の父が怪我をして遠くの海軍病院に入院していたことが判明。

そして広島も危ないことを知った父は、径子に元夫の家族に晴美を疎開させてもらうように頼むように言った。

径子は一人、元夫の家族にお願いしに下関に向かった。

その間、すずは晴美を連れて父のお見舞いに行った。お見舞いを終え、帰宅途中空襲警報が鳴る。

家までは遠く、すずは近くの防空壕に入れてもらった。空襲を怖がる晴美に、すずは絵を書いて晴美の気を紛らわしてあげた。

空襲が落ち着き、自宅に向けて歩き始めた晴美とすず。しかし、ふと立ち止まった時、すずは晴美の後ろに不発弾があるのを見つける。

急いで晴美の手を取ってその場から逃げようとしたが、不発弾は爆発してしまった。

左手に風呂敷包み。右手に晴美ちゃん。反対だったら…せめて下駄を脱いで走っていれば…

すずは自宅で目を覚ました。晴美は亡くなってしまった。

径子は泣きじゃくりすずのせいで晴美が亡くなったと責めた。また、爆風によりすずも右手腕から先を失った。

後日、訓練が中止になったと周作が自宅に戻ってきた。周作はすずの無事を確認し、安心した。すずの体調も回復していき、お医者さんや家族からはよかったと言われた。

晴美と手とつないだ右手…。周作の絵を書いた右手…。すずは、良かったと周りから言われてもどこが良かったのかと深く傷を負っていた。

呉の街は空襲によって焼け野原となっていた。

すずを心配し訪ねてきた妹のすみ。右手を失い家のこともできないなら居づらいだろう…すみはすずに広島に帰ってくるように言った。

その後も空襲は続き、すずが防空壕に逃げようとしたところ、庭に鷺がやってくる。

すずはここにいてはいけない…広島に行ってと鷺を追いかける。するとその直後、激しく空から爆弾が投下され、すずは駆けつけた周作によって一命を取り留めた。

すずは広島に戻ると言った。

しかし、周作はすずのいる家に帰るのは楽しかった。でもすずにとっては知らんうちのままなのかと問いかけた。それでもすずは広島に帰ると言った。

周作は勝手にしろと言いつつも、すずを空襲から必死に守った。

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【結末】

昭和20年8月6日。

すずが広島に帰る日。径子は小言を言いながらも、晴美が亡くなったのをすずのせいにして悪かったと謝った。

径子は夫も子供も失ってしまったがそれでも自分で選んだ道。それに比べれば、何も知らない家に来て言いなりに働かされて…

だから、すずの居場所はここでもいいし、どこでいいから、気兼ねなく決めるように言った。

径子の気持ちを知ったすずは径子にやっぱりここに居させてほしいと言った。

するとその直後、空がピカっと光り、家がガタガタと揺れた。外に出ると、大きなきのこのような雲がもくもくと上がっていた。

その後、広島に新型爆弾が落とされたと知らされた。

昭和20年8月15日。

玉音放送にて、日本が戦争に負けたことが知らされた。すずは、最後の一人まで戦うんじゃなかったのかと悔しがった。

径子は一人晴美を思って泣き崩れた。

広島を訪れたすず。壊滅した広島では誰かが誰かを探していた。帰り道、周作にばったり会い、二人は初めて会った橋に向かった。

二人の後ろをばけもんがすーっと通り過ぎ、すずはこの世界の片隅で見つけてくれてありがとうと周作に言った。

呉への帰り道。原子爆弾によって母を亡くした戦争孤児が彷徨いすずと周作の隣に座った。落ちていたおにぎりを食べ終えた子供は、すずの右手をそっと掴んで寄り添った。

周作とすずはその少女を連れて呉の自宅に戻ったのだった。

(おわり)

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この世界の片隅に【感想】

過酷な時代ながらも、工夫を凝らしひたむきで前向きに生きるすずの姿に心打たれる作品でした。

戦時中であるにも関わらず全体的にほのぼのした作品。しかし、ほのぼのした日常に対し、それをまるで破壊していくかのように激しさを増していく戦争。

全体的にほんわかした雰囲気だからこそ、時折垣間見える戦争というおそろしさがより一層際立って感じた作品でもありました。

普段はのんびりして穏やかなすずが日本が戦争に負けたことを知り、張り詰めていた糸が切れたように悔しがり泣き崩れるすずを見て、胸が苦しくなりました…。

大事な人を次々と亡くしていきますが、それでも生きた者同士支え合って生きるラストは切なさがありつつも心が温まり過酷な状況でも前向きに生きていく大切さを教えてくれる作品でした。

どうしても戦争が題材のものってラストは暗く重くなりがちですが、また違った角度から戦争のことを知れるのは非常に良いなと感じましたし、後世に伝えていきたいアニメだなと思います。

また映画が大ヒットしましたが、実は映画では描かれていないエピソードがあります。それはリンさんと周作のストーリー。

おそらく周作とリンさんは一度恋仲にあり、周作は結婚を考えたようですが、リンさんは遊女ということもあって家族から反対され結婚することはできなかったよう。

漫画では周作とリンさんとの過去をすずが知り、複雑な気持ちながらも周作がリンさんにあげようと思っていたりんどう柄のお茶碗を渡しに行きます。

核心に触れることはありませんが、知られざるリンさんの淡い恋、そしてそれを知ったすずの切ない描写が絶妙に描かれています。

さて、今回連ドラ化されるということで、一体どのように描かれるのか非常に楽しみですね。漫画、アニメともに良かったので、ぜひドラマとセットで楽しむことをおすすめします。

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