2018年1月フジテレビのノイタミナ枠でスタートした「恋は雨上がりのように」
眉月じゅん先生の同名漫画が原作です。
一見クールな女子高生・あきらは、自分よりも28歳も年上のアルバイト先の店長・近藤正巳に想いを寄せていた。ある日、思いを抑えきれなくなったあきらは店長に思い切って告白。
バツイチで自他共認める冴えない中年である店長は、あきらの気持ちには答えらずにいた。しかし、あきらと交流を重ねていくうちに、いつしか店長も忘れかけていたものを思い出し、あきらに惹かれていく‥
アニメだけでなく映画化も決定している今作ですが、まだ原作漫画の方は完結していません。そのため、アニメではオリジナルの結末となる可能性が高いと思われます。
今回は、原作漫画「恋は雨上がりのように」のネタバレあらすじを今発売されているところまで、簡単にまとめてみました。ネタバレを知りたくない方はご注意下さい。
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恋は雨上がりのようにネタバレ【始まり】
クールで何事にも無関心のように見える17歳の女子高生・橘あきらは放課後ファミレス「ガーデン」でアルバイトをしていた。実はあきらは、アルバイト先の店長・近藤正巳にひそかに恋心を抱いている。
45歳で、自他共に認める冴えない店長は、バツイチで小さなアパートで一人暮らし。店長歴6年になるが昇進の話しもなく、お客さんにペコペコ頭を下げ、頭には十円ハゲができていた。スタッフの女の子には、臭いと煙たがられ典型的な冴えない中年のおじさん。
しかし、あきらにとっては店長の冴えない部分も魅力に感じていた。あきらは、かつて陸上部に所属し、短距離走のエースとして期待されていた。しかし、練習中右足アキレス腱に大怪我を負ってしまい退部してしまう。
走ることを奪われ絶望したあきらは、雨の日に偶然通りかかったファミレス「ガーデン」に立ち寄り、一人窓際から雨が降り注ぐ外を眺めていた。どこか淋しげに外を眺めているあきらを見かけた店長はそっと温かいコーヒーをサービスした。
店長のさりげない優しさに救われたあきら。やがて「ガーデン」のアルバイトとして働き始めたのだった。
一緒に働くようになり、店長に益々想いを募らせていくあきら。しかし、肝心の店長は全くあきらの気持ちには気付いておらず、むしろあきらのクールな態度から、嫌われていると思っていた。
そんな中、お客さんが忘れた荷物を届けに行ったあきらは、つい走ってしまい、足を痛めその場に座り込んでしまう。歩けなくなっているあきらを見つけた店長は、急いで自分の車で病院まで連れて行った。
後日、あきらが足に怪我をしていたことを知り、責任を感じた店長はあきらの元へ見舞いに行く。赤いペディキュアをしているあきらの爪を見た店長は、怪我のせいで爪が赤くなっていると勘違いし心配する。そんな店長にあきらは思わず笑ってしまい、普段は見せない笑顔を見せた。
そして、あきらは気持ちが高まり、店長に「好きだ」と伝える。しかし、店長は男としてではなく、人として好きだと言われていると勘違いし、あきらの本当の気持ちには気づかずにいた。
店長に男として好きであることを信じてもらえなかったあきらは、意を決して再び雨の日に店長の元へと向かう。そしてずぶ濡れになりながら、真正面から店長に気持ちを伝えた。
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【真っ直ぐな想い】
二度目の告白を受け、あきらが自分のことを男として好きであると知った店長。なんとなく、二人はデートをすることになったが、店長は周囲の目を気にしてしまい、益々負い目を感じてしまう。デートも失敗に終わったと思い、これであきらが目を覚ましてくれると思ったが、あきらは店長への想いをより一層募らせていた。
そんな中、別々に暮らす店長の息子・勇斗が店に訪れる。しかし、偶然にも店長は休みのため、あきらが付き添って店長のアパートに勇斗を連れて行った。
アパートに到着したが店長は留守だったため、勇斗と二人で部屋に入ったあきら。すると、沢山の小説や書きかけの原稿らしきものがあるのを発見し、新たな店長の一面を知る。
店長のことをもっと知りたいと、積極的に伝えるあきら。しかし、店長はあきらの気持ちには答えられず、つい冷たい言葉を投げかけてしまい、あきらはその言葉に深く傷ついてしまった。
そんなある日、店長が風邪を引き仕事を休んだため、心配になったあきらは、店長のアパートを訪れる。あきらは、店長に抱いているどうしようもない気持ちを伝えた。
店長は、自分の言葉や行動であきらが傷ついたり、気持ちを揺るがせていることを知り、少しでも不安な感情を取り除いてあげたいとそっとあきらを抱きしめた。この日も外は雨が降っていた。
しかし、我に返った店長はすぐさま「これは友情としてのハグだよ」とあきらを離し帰したのだった。
【友達】
それからというもの、店長は何かと「友達」という言葉を強調しあきらに接するようになった。あきらは友達と言われるのを逆手にとり、友達だからメールしたいと、店長のメルアドをゲットし、少しずつ距離を縮めようとした。
店長はあきらの真っ直ぐで純粋な気持ちに触れるうちに、いつしかすっかり忘れてしまっていた若い頃の気持ちを少しずつ思い出すようになっていた。
店長は、かつて小説家を目指し夢中になっていた。今でも原稿を書いたり夢を諦めきれない所もあったが、日々の生活に追われ年齢を重ねていることもあってか、夢中になっていた頃の気持ちは忘れつつあった。
しかしあきらと出会ってから、少しずつ若い頃の気持ちを思い出し、店長は10年ぶりに大学時代の友人で、現在は売れっ子小説家の九条ちひろに連絡し再会。久々に昔話に花を咲かせ楽しいひと時を過ごした。あきらによって店長も少しずつ変わりつつあった。
一方のあきらは、同じ陸上部の喜屋武はるみという親友がいた。しかし、あきらが怪我をし陸上部を辞めてから、いつしか二人は少しずつギクシャクしていった。あきらとの友情を大事にしていたはるみだったが、微妙な距離ができていた。
そんな中、はるみから誘われ、二人は夏祭りに出かけた。しかし、その時偶然にも店長が勇斗と夏祭りに来ている姿を見かけ、あきらは店長に声をかけた。
嬉しそうに店長に話しかけるあきらの姿を見たはるみは、あきらの好きな人が冴えない中年のおじさんであることに気付く。自分に何にも話してくれなくなったあきらに、はるみは不満を爆発させてしまった。
はるみとの一件があり、元気がないあきら。店長は心配しあきらに声をかける。
事情を知った店長は、今心が離れても一緒に過ごしたかけがえのない時間はなくなったりしないと、自分とちひろのことを重ね元気づけたのだった。
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【それでもいい‥】
季節は夏から秋に。あきらは店長との恋を発展させたいと思っていたが、「友達」としての距離を縮められずいた。
そんな中、友達だからという名目で本好きの店長を古本市に誘った。あきらそっちのけで夢中になる店長。帰り際、一人で夢中になったことを反省する店長だが、あきらは「誰にでもそういうものはあるからそれでもいいと思う」と言ったのだった。
その言葉が店長は忘れられずにいた。
ある日、店長はテレビでちひろが「小説は恋人のようなもの」と言っているのを目にし、かつての自分もそうだったことを思いだす。四六時中小説のことばかりを考え夢中になっていたあの頃。追いかけて追いかけていつしか片思いになってしまった。
そして、ふと昔の勇斗の写真を見つけ、小説を追いかけるがあまり、周りを傷つけたことも思い出した。
後日。雨が降る中、店長は休憩中に外でたばこを吸いながら物思いにふけていた。すると、雨の中傘をさしたあきらが店長の元に近づいてくる。
店長は、先日の古本市であきらをほったらかしにしたことを謝る。しかし、あきらは、店長といて楽しかったと言う。店長が「こんな自分でも‥?」と問いかけるとあきらは「店長だからです」と答えたのだった。
店長は古本市にてあきらに「それでもいい‥」と言われたことを思い出した。ずっとその言葉を誰かに言ってほしかったのだった。
【店長の気持ちが動く】
あきらがいつものようにガーデンにて接客をしていると偶然、他校の生徒で陸上部の倉田みずきが店にやってくる。みずきもあきらと同じく短距離走の選手で、中学時代にとある大会であきらの走りを見てずっと憧れていた。
あきらがアキレス腱負傷により競技を辞めたことを知ったみずき。実はみずきも、あきらと同じくアキレス腱断裂の怪我をした過去があった。しかしそれを乗り越えてみずきは競技に復帰。だからこそ、あきらも復帰できると説得した。
しかしあきらは、陸上への思いはあるものの怪我が治っても復帰に向けてのリハビリを開始しようとはせず、アルバイトのシフトを今まで以上に入れた。
店長との関係はあいからわず進展はなかった。しかし、息子・勇斗の誕生日を祝ったり、海に一緒に行ったりと、二人きりではないものの一緒に過ごす時間は増えていった。店長は、あきらや勇斗を見て若さからか、より一層二人がキラキラ輝いているように見えた。
そんなある日、ガーデンに陸上部の後輩がやってくる。ガーデンでアルバイトをしていることを伝えていなかったあきら。平静を装って接客するあきらだが、淋しげな目をしているあきらを見かけた店長は、接客を代わった。
淋しげな目をしていたあきらを見た店長は、自分があきらに惹かれていることに気付いたのだった。
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【少しずつ変わり始める二人】
あきらへの気持ちに気付いた店長は眠れぬ日々を過ごしていた。
一方、はるみがガーデンにやってきて、あきらに陸上へ戻ってくるよう説得する。しかしあきらは何も答えずにいた。
あきらのことを心配する店長。すると勇斗が体育の授業でもっと走れるようになりたいと言い出し、あきらに教えてほしいとお願いする。
あきらは快く引き受けたが、店長は走ることを教えることがあきらのストレスになるのではないかと心配し、さらにこれ以上あきらとの繋がりを持つのはよくないと考えていたが言い出せずにいた。
一方のあきらは、こっそり店長へのプレゼントにマフラーを編んでいた。しかし、ある日店長が新しいマフラーをつけているのを見かけショックを受ける。
元気がないあきらを心配した店長は声をかけるが、あきらは店長が自分を避けられてることを指摘。店長は素直に謝った。しかしあきらは新しいマフラーをつけている店長に自分が編んだものを渡していいのか迷っていた。
後日、はるみからに誘われ京都で行われた全国高校駅伝競走大会を見に行ったあきらは、お土産としてつばめの画が書かれたしおりを店長に渡す。
そのしおりを見て、あきらは「もし仲間と一緒に飛び立てなかったら、そのツバメはどうなるんだろう‥」と問いかける。すると店長は「飛び立てなかった理由が諦めだったとしたら、きっと毎日空を見上げることなるのだろう」と答えた。
それは今陸上を諦めてしまったら後悔するよと言っているようだった。
そして店長自身のことでもあった。店長は小説を諦められずに徹夜で書き始めたのだった。
そんな中、店長が留守にしている間に、九条ちひろが、店長が想いを寄せている”あきら”が一体どんな人物なのか知りたく店に訪れる。あきらが17歳の女子高生であることを知ったちひろは激しく驚いた。
怪我も治りかけたあきらは、病院からリハビリのパンフレットを渡される。そして医師から「今から始めれば来年の春頃には走れるようになる」言われたことをずっと考えていた。
1月1日。
あきらは雪が降る中どこかへ歩いて行く。手にはマフラーが入った紙袋を持っていた。
(漫画原作はここまで※追記していきます)
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恋は雨上がりのようにネタバレ【感想&結末予想】
女子高生と45歳の中年のおじさんのラブストーリーということで一体どんな物語なのか‥と思いきや、美しく繊細に描かれた描写に一気に引き込まれてしまいました。
なかなかあきらと店長の進展がなく、じれったいですが、そのじれったさがこの漫画の魅力のひとつです。ミステリアスで、芯が強く美しいあきらと、冴えないけど可愛げがあって、誠実な店長のシーンがなんだかほほえましく、じれったく、切なさもあって‥これまでにない新しい感情に浸れる漫画です。
真っ直ぐに想いを伝えてくるあきらに、店長も心動かされあきらのことを好きになっている自分に気付きます。しかし相手は17歳の女子高生ということもあり、店長は自分の気持ちを押さえ込もうとします。
一体二人の恋はどうなっていくのか。
二人がくっついてほしいような気もしますが、どちらかというとくっつかずに、あきらは走ることを再開し、店長は小説が認められて小説家として新たな人生を始める‥といったようにそれぞれが新たな道を歩き始める展開になってほしいなと思います。
二人が惹かれ合って一緒に過ごしたからこそ、一度は諦めたものにもう一度挑戦し、いい思い出として別々の道を歩きだすというのが、筆者の中では理想的かなーと思います。
なんだかここでくっついたら、女子高生と中年のおじさんというのもあって急に幻滅しそうでして‥(苦笑)
男女の関係を持たず、惹かれ合いつつも終わる方がこの漫画の美しさを保てたままで終われるのではないかなと思います。(あくまでも筆者個人の願望です。)
さて、今作はアニメ化に加え、2018年5月に映画化されることが決定しています。実写化ということで、キャストが気になりますよね。早速調べてみた所、今決定している配役は以下の通りです。
■橘あきら:小松菜奈
■近藤正巳(店長):大泉洋
※他キャストは発表があり次第追記します。
あきらを演じるのは、モデル・女優として活躍する小松菜奈さん。ネット上では中条あやみさんの声があがっているようでした。確かに見た目は中条さんの顔立ちがピッタリ!
小松菜奈さんも、演技力はわかりませんが、クールビューティーな女優さんなので、雰囲気としては期待できるかも?
そして、注目の店長役は大泉洋さん!冴えない中年役ということですが、ちょっとイメージとは違うかなー。
個人的にはドラマ「刑事ゆがみ」での演技が良かった、浅野忠信さんが良さそうな気もしますというか演じてほしかった。渋すぎかも‥?
いずれにしても、原作漫画は非常に面白かったので、これは映画も楽しみですね。期待して待ちたいと思います。
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