「犬神家の一族」などで知られる横溝正史先生の「悪魔の手毬唄」がドラマ化されます。
金田一耕助を演じるのは加藤シゲアキさん。
この「悪魔の手毬唄」結構過激な内容となっており、ゾクゾクする展開がたまらないんです。
今回は、「悪魔の手毬唄」のネタバレあらすじを簡単に解説していきます。
ネタバレを知りたくない方はご注意ください。
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悪魔の手毬唄 ネタバレあらすじ解説
岡山と兵庫の県境にある「鬼首村(おにこうべむら)」
この村には、由良家と仁礼家という2つの名家が対立していました。
金田一耕助(加藤シゲアキ)は、鬼首村の「亀の湯」という温泉宿を訪れ、女主人の青池リカ(寺島しのぶ)に出会います。
実はリカには悲しい過去がありました。
今から20年前、夫・源治郎が何者かに命を奪われ、囲炉裏に顔を突っ込んだ状態で発見されたのです。
犯人・恩田幾三は行方不明でいまだ捕まっていません。
そんな中、この村の出身である歌手・大空ゆかり(中条あやみ)が凱旋帰郷するとのことで、村は盛り上がっていました。
しかし、リカの息子・歌名雄(小瀧望)の婚約者・由良泰子(菅野莉央)が滝壺で遺体となって発見されてしまいます。
泰子の口には漏斗が置かれていました。
さらに、翌日。
歌名雄に片思いしていた仁礼家の娘・文子(大友花恋)の遺体が発見されます。
そして後日。
また女性の遺体が発見されます。
犠牲となったのは‥大空ゆかり‥かと思いきや、リカの娘・里子(大野いと)でした。
村の3人の娘が立て続けに命を奪われてしまいます。
まるで村に伝わる手毬唄になぞらえて事件が発生していることに、村人は不気味さを感じていました。
事件が立て続けに起きる中、庄屋の末裔・放庵が行方不明となっており、元嫁・おりんが復縁を求めて戻ってきたと金田一耕助は聞いていました。
そして、腰が曲がり老婆となったおりんが泰子と一緒にいる姿が目撃情報も‥。
犯人は、謎の老婆・おりんなのか‥。。
~~ここからはネタバレになります~~
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悪魔の手毬唄 ネタバレあらすじ【真犯人は‥】
犯人は‥
青池リカ(寺島しのぶ)
だったのです!
20年前。
リカは夫・源治郎、息子・歌名雄と共にこの村にやってきました。
源治郎は新たな商売を広めようとしましたが、村出身で身分も低かった源治郎の話を素直に聞いてくれるものはいないだろうと思い、源治郎は身分を偽り、恩田幾三として商売を始めます。
そして、商売は大当たり。
気を良くし羽振りのよかった恩田幾三=源治郎は、村の女性に次々と手を出し浮気をします。
その時に、出来た子供が
・由良泰子
・仁礼文子
・大空ゆかり(=別所千恵子)
だったのです。
同時期、リカとの間にも娘・里子が産まれ、奇しくもこの4人は同い年‥。
どの娘も美しく育ちましたが、里子だけがあざが出来て誕生したのでした。
他の女性と関係を持ったことを知ったリカは、怒りのあまり源治郎の命を奪います。
しかし、その現場を庄屋の末裔・放庵に見られていました。
放庵から入れ知恵され、リカは身元がわからないよう源治郎の顔を囲炉裏に突っ込んで顔を潰し、犯人は恩田幾三として事件を偽装工作したのです。
しかし、真実を知っている放庵からリカは、ずっとゆすられ続けていました。
そんな中、放庵の元妻・おりんから復縁を希望する手紙が届いていることを知ったリカは、おりんになりすまして放庵を呼び出し、命を奪います。
さらに、息子・歌名雄が義理の妹であることを知らずに泰子と恋仲になっていたため、リカは泰子の命を奪います。
また、文子が歌名雄に思い寄せていたことも知り、文子の命を奪います。
しかし、そんな母の行動に里子は気づいていました。
次は大空ゆかり(=別所千恵子)が犠牲になると気づいた里子は、ゆかりのふりをし、リカから指定された待ち合わせ場所に行き、自らが犠牲となり亡くなったのでした。
真実を暴かれたリカは、自ら命を断ってしまったのでした。
(おわり)
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悪魔の手毬唄 【感想】
すべての犯人は‥なんと歌名雄の母であり、亀の湯の女主人・リカでした!
夫・源治郎の命を奪った恩田幾夫は、同一人物であり、夫の裏切りと妻の憎悪が招いた悲劇の事件だったのです‥。
この展開にはマジでびっくり。
さらに、夫・源治郎が次々と村の女性に手を出し、産まれた子供が泰子、文子、千恵子(ゆかり)‥。
不倫の末産まれた娘たちは美しく育ち、皮肉なことに歌名雄と恋仲になるという。
もちろん歌名雄、娘たちは本当の父親のことは知りません。
歌名雄と泰子が、結婚してしまえば兄妹の結婚となってしまう。
愛する歌名雄が憎き浮気相手の娘と結婚させることは許せなかったよう‥。
昭和が舞台の話しともあり、現代よりもどこかゾクゾク恐ろしく感じました‥。
手毬唄になぞらえているところも、また怖い怖い‥。
怖いながらも、トリックがすごいので、ミステリーとして最高に楽しめる作品でした。
ドラマ化も楽しみですね~。
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